住宅ローン基礎知識 中古住宅
少子高齢化社会のわが国において、これから益々「空き家」は増えていきます。
「空き家」が増えるということは、「中古住宅」の販売件数も増加が見込まれます。
価格的に手が出ない地区と考えていた都心の一等地も、「中古住宅」の購入に、目線を切り替えることで、好立地の住宅購入が選択肢に入ってきます。
中古住宅を購入する場合の資金計画は、新築住宅の購入と違いはあるのでしょうか。
中古住宅購入の資金計画は次の2つが考えられます。
それぞれの場合のポイントを解説します。
リフォーム済みということなので、中古住宅の物件代金にリフォーム費用が加味された後で、売却に出されていることになります。
この場合の購入資金計画は、新築住宅の購入と大きな違いはありません。
ただし、マンションか一戸建てかによって必要な時期と負担金額は異なりますが、外壁や屋根等の大規模修繕も必要になってきます。目に見えるキッチンやトイレといった、水回り部分等だけでなく、見えない個所や素人では分かり難い部分についても、修繕の計画は必要です。
購入前にホームインスペクションを依頼することも検討し、追加負担金の必要の有無をライフプランに加えましょう。
リフォーム費用は基本的に、(1)「現金」で対応する (2)「リフォームローン」を借りる、どちらかになります。
資金計画は、基本的に上記1.と同様で構いません。
ただし、リフォームの計画から実行まで時間を掛けすぎると、「住宅ローン」返済と現在の「家賃」支払いという、二重支払い生活が長く続くことになり、家計に大きな負担を掛けることになります。
中古物件の購入から、リフォームが完了し引っ越しを終えるまでの間、「住宅ローン」と「家賃」に加えて、「リフォームローン」の返済が加わり、三重支払い生活が始まることとなります。「リフォームローン」は、住宅ローンと比べて返済期間が短く金利も高い傾向にあります。
そこで、検討したいのが「住宅ローン」です。
リフォーム費用も中古物件の購入代金と一緒に「住宅ローン」で借りる方法です。この時の住宅ローンの返済は、リフォーム工事期間は金利の支払いだけにしてもらい、元金の返済は待ってもらうことも可能です。