住宅ローン基礎知識 新規借り入れ

住宅ローンとは

住宅ローンとは、個人が自ら居住する為の不動産の購入資金を対象に、金融機関が行う融資のことをいいます。
金融機関の融資としては、金利は低く抑えられ、返済期間の多くは35年までと長いのが特徴ですが、本人が居住することを前提としている為、契約できる住宅ローンはひとり一つが原則です。

その歴史は、住宅ローンという制度が無く、個人がお金を借りる先は企業では無く「個人の金貸し」しか居なく、少額短期の融資しかなかった時代(1890年頃)に、住宅を販売する企業が、多くの国民が安心してお金を借りて住宅を購入し、無理のない返済ができるように作り上げた制度が始まりとされています。

住宅ローンは、低金利で長期間にわたり、多額のお金を借りることができます。
金融機関からお金を借りる「融資」としては、格段に好条件となっていますが、今日のような住宅ローンができたのは、1950年に日本政府の特殊法人住宅金融公庫が設立され、公庫融資が普及することになったことと言われています。

住宅投資政策の一環ということもあり、25年超の長期間固定金利で民間金融機関よりも低い貸出金利であったこと等から、公庫融資は民業を圧迫するという批判があり、2007年に独立行政法人住宅金融支援機構が発足・承継され、公庫融資は実質廃止されることとなりました。
現在、住宅ローンを取り扱っているのは、普通銀行・信託銀行・信用金庫・JAバンク・労働金庫など民間の預金取扱金融機関のほか、生命保険会社・信販会社・不動産担保融資に特化したノンバンクなどになります。

このように住宅ローンが取り扱われ始めた背景から、住宅を売買する為の“仕組み”としての側面が強いのですが、あくまでも住宅ローンは金融機関からお金を借りる行為。
つまり「借金」です。

返済期間を長期とすることで、毎月の返済額を低く抑えることが可能になり、会社員世帯が定年退職時まで月収の範囲内で返済を続けて行くことで、高額な持家の取得が容易となりましたが、定年退職後にも返済を継続している世帯が多くいるのが現状です。
「老後破産」とならない為にも、無計画に住宅を購入し、安易に住宅ローンを借りてしまう事が無いように、住宅購入時には「長期の返済計画」を立てることがとても大事になってきます。

住宅ローンを借りる前に、あなたが毎月使える生活費の中から、無理なく返済できる「住宅ローン金額」を試算してみること、そして、完済までのライフプランを設計し、長期にわたる住宅ローンの返済計画を、繰上げ返済なども組み込んでシミュレーションしてみることが大切になってきます。

中村 諭(なかむら さとし)
中村 諭
住宅ローンソムリエ(R)、ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
貸金業務取扱主任者、オールアバウトガイド

千葉県市川市生まれ、「税理士・FPなどの専門家も相談にくる」住宅ローン・アパートローン専門のFP事務所を経営。
新聞、雑誌、ラジオ出演、講演、執筆と幅広く活躍中。

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