住まいのコラム

一人暮らしにおすすめなWiFi9選!
契約する時の注意点も解説

最終更新日:

監修者
亀梨 奈美
不動産ジャーナリスト/株式会社real wave代表取締役
一人暮らしのWi-Fiの選び方は?
まずは、自分に必要な通信速度はどれくらいなのか考えてみましょう。日常的にオンラインゲームや動画視聴をする人とWeb検索などにしか使わない人とでは、必要な通信速度は大きく異なります。通信速度や予算から適したWi-Fiの種類を選んだうえで契約先を比較・検討しましょう。

生活に不可欠なWi-Fi設備。できるだけ安く導入したいものですが、スピードが遅かったり、整備するまでに手間や時間がかかったりすることも避けたいものです。

そこで本記事では、一人暮らしに最適なWiFiサービスを9つ紹介していきます。これから引越しをされる方や実家を出て新たな生活を始める人は、参考にしてみてください。

一人暮らしで契約できるWiFiは3種類

サービス名 特徴
光回線 ・高速な通信で安定している
・利用するには開通工事が必要
・相場は月に4,000円~6,000円
ポケット型WiFi ・工事不要で利用できる
・外出先でもWiFiを使える
・光回線の戸建てプランよりは比較的安い
ホームルーター ・工事不要で利用できる
・ポケット型WiFiより通信が安定しやすい

まず、Wi-Fiを利用するには主に「光回線」「ポケット型WiFi」「ホームルーター」のいずれかを契約する必要があります。

光回線

光回線は光ファイバーケーブルを用いた通信方法で、現在のインターネット接続の主流となっています。利用するには開通工事が必要です。

月額料金の相場は、以下のとおりです。

戸建ての場合:5000円~6000円
マンションの場合:4000円~4500円

接続方法としては、有線接続と無線接続の選択が可能。WiFiを使用する場合は、無線ルーターを用意する必要があります。

光回線の最大のメリットは、高速な通信速度とその安定性です。高速で安定したインターネット環境がほしい方には向いています。

ポケット型WiFi

ポケット型WiFiは、小型の通信機器を使ったインターネットサービスで、大手キャリアの通信回線を利用しています。

通信機器にはバッテリーが搭載されているため、外出先でも利用可能です。開通工事は不要で、申込後すぐに使えます。

毎月4000円前後で利用できるサービスが多くあり、通信費を節約したい人にはおすすめです。

ほかにも引越しが多い人やすぐにインターネット回線を利用したい人は検討するとよいでしょう。

ホームルーター

ホームルーターは、ポケット型WiFiと同様に大手キャリアの通信回線を介してインターネットに接続するサービスです。

開通工事は不要で、コンセントに接続するだけで即時に利用できますが、充電機能はないため、基本的には自宅使用が前提となります。

月額料金は4000円~5000円と、機種によって異なります。

ポケット型WiFiとの大きな違いは、電波の強度です。ホームルーターはポケット型WiFiより、アンテナ数が多く搭載されているため、電波が強く通信が安定しやすくなります。

データ容量が無制限の機種も多いため、動画視聴やオンラインゲームを快適に楽しみたい人には向いていると考えられます。

賃貸物件の中には、インターネット無料の物件も見られます。このような物件は工事やプロバイダとの契約が不要で、引越当日からインターネットが利用できます。ただし、インターネット無料の物件は、賃料が割高なことも。また、プロバイダを選べず、通信速度に満足できない可能性もあるため「無料」という言葉に飛びつくのではなく、慎重に検討しましょう。

一人暮らしにおすすめな光回線

インターネット回線の速度や安定性を重視するなら、光回線がおすすめです。データの通信量に上限がないため、速度制限を受けるリスクもありません。

セット割ができるようにスマホのキャリアに合わせて、光回線を選びましょう。

サービス名 セット割ができるスマホ
ドコモ光 ドコモスマホ ※詳細はこちら
Softbank光 ソフトバンク、ワイモバイル
So-net光 auスマホ、UQモバイル、その他格安SIM

ドコモ光

ドコモ光はフレッツ光を利用した「光コラボ」というサービスで、運営はNTTドコモです。

スマホとのセット割引が利用でき、ドコモユーザーには最大1100円(税込)の割引が適用されます。

また、ドコモのオリジナルポイント「dポイント」の貯まりやすさもメリットです。dカードに支払いをまとめることで、ポイント付与率がアップします。

対応プロバイダは20社以上ですが、おすすめはGMOとくとくBBです。

v6プラスという高速通信に対応しているほか、新規工事費無料・最大10万円キャッシュバックを実施しています。

Softbank光

SoftBank光は、ソフトバンク社が提供する光回線です。ドコモ光同様に、光コラボのサービスのひとつとなります。

主なメリットは、ソフトバンクやワイモバイルのスマホとセット割が適用できる点。スマホ1台あたり最大1100円(税込)が永年割引される仕組みで、別住まいであってもそれぞれ適用されます。

開通工事まで、ポケット型WiFiやホームルーターを無料レンタルできるサービスもあります。申し込みからインターネットが開通するまでの期間をつなぎで使えます。

So-net光プラス

So-net光プラスも光コラボのひとつで、運営はプロバイダ会社「So-net」です。

auスマホとUQモバイルとのセット割ができます。

auスマホ:auスマートバリューで最大1100円(税込)/台割引
UQモバイル:自宅セット割で最大858円(税込)/台割引

新規入会者を対象に、キャッシュバック50000円や無線ルーターの無料レンタル、ポケット型WiFiの1ヵ月無料などの特典があるため、お得に加入可能です。

一人暮らしにおすすめなポケット型WiFi

サービス名 向いている人
Broad WiMAX ・auスマホやUQモバイルを持っている人
・クレジットカードがない人
GMOとくとくBB×WiMAX ・auスマホやUQモバイルを持っている人
・キャッシュバックを受け取りたい人
どこよりもWiFi ・WiMAXよりも安く抑えたい人

ポケット型WiFiのメリットは「工事不要ですぐに利用できる&持ち運びもできる」といった点にあります。

光回線が開通していない地域や、賃貸物件にどうしても光回線の工事ができない場合に、検討するのもよいでしょう。

Broad WiMAX

Broad WiMAX(ブロードワイマックス)は、WiMAXを提供するプロバイダの中でも人気の1社です。WiMAXはau回線を利用していて、対応エリアであれば5Gも利用できます。

現在提供しているプランは、2年契約で月額料金が安い「ギガ放題コスパDXプラン」と少し割高ですが契約期間が存在しない「ギガ放題縛りなしDXプラン」の2つです。

支払い方法はクレジットカードだけでなく、口座振替にも対応。クレジットカードを所有していない人にはおすすめです。

GMOとくとくBB×WiMAX

GMOとくとくBBは、WiMAXも取り扱っています。

WiMAXのサービス内容は他社と変わりませんが、大きな違いは最大キャッシュバック49000円がある点です。他社回線から乗り換える人が対象となりますが、お釣りを受け取れる場合があります。

GMOとくとくBBでは不定期にキャンペーンを実施しているため、お得に加入したい人にはぴったりです。

どこよりもWiFi

どこよりもWiFiは新しい形のポケット型Wi-Fiで、クラウドSIM技術を採用しています。

従来のように物理的なSIMカードを挿入せずに、クラウド上で通信を行う技術です。どこよりもWiFiでは、ドコモ回線を採用しています。

通信速度は下り150MbpsとWiMAXに比べるとやや遅いですが、月額料金がリーズナブルなのが魅力です。WiMAXより毎月1000円弱は安くなります。

一人暮らしにおすすめのホームルーター

サービス名 向いている方
Softbank Air ・ソフトバンク、ワイモバイルユーザー
・月額料金を安くしたい人
ドコモ home 5G ・ドコモユーザー
・月額料金よりは速度を重視したい人
GMOとくとくBB×WiMAX ・auやUQモバイルユーザー
・料金と速度をある程度両立したい人

ホームルーターのメリットには、工事なしでコンセントに挿すだけですぐに使える点があります。

ポケット型WiFiは月間の通信容量に上限が決まっていますが、ホームルーターには基本的にこのような制限はありません。

インターネットの利用頻度が多い人は検討してみましょう。

Softbank Air

ソフトバンクエアーはソフトバンク社が提供するホームルーターです。データ容量は無制限で、最新機種では5Gに対応しています。

Softbank光同様に、ソフトバンク・ワイモバイルユーザーはセット割が可能。他社から乗り換える場合には、違約金もしっかり補填されます。

12ヵ月間2090円(税込)が割引されたり、キャッシュバック最大30000円を受け取れたりなど、特典も充実。

また、時期によりますが、60歳以上や25歳以下に向けてオリジナル特典を用意している場合もあります。

ドコモ home 5G

ドコモ home 5GはNTTドコモで取り扱っているホームルーターです。ドコモ回線を利用しているため、通信の安定性に安心できる人が多いでしょう。

エリアに対応していれば、5G通信が可能となり、データ容量も無制限となります。

月額料金は4950円(税込)ですが、ドコモスマホとセットにすると、1台あたり最大1100円(税込)割引が適用されます。

なお、新規入会時にdポイントを15000ptを受け取ることが可能です。

ドコモスマホを所有していて、ドコモ光以外でセット割を検討している人にはぴったりです。

GMOとくとくBB×WiMAX

WiMAXでもホームルーターを用意しています。GMOとくとくBBでは「ZTE Speed Wi-Fi HOME 5G L13」を取り扱っていて、本体代は無料です。

最大速度が4.2Gbpsと高速であるほかに、同時接続台数も32台と多いため、複数台の機器を同時にインターネット回線に接続しても問題ないでしょう。

なお、月額料金や特典などはWiMAXと変わりません。

WiFiを契約する時の注意点

WiFiを契約する際には、次のような注意点があります。あらかじめ確認しておきましょう。

工事の可否を確認しておく

各Wi-Fiサービスを利用するにあたって、工事の有無をチェックしましょう。光回線であれば工事が必須ですが、ポケット型Wi-Fiやホームルーターであれば不要です。

マンションであれば設備がすでに導入されている場合が多く、戸建ての開通工事より簡単に済みます。

配線工事をせずにONU(回線終端装置)などの機器が郵送されるケースであれば、申し込みして1週間後に開通することも可能です。

通信速度を確認しておく

各Wi-Fiサービスによって最大で以下の通信速度が異なります。

光回線:10Gbps
ポケット型Wi-Fi:4.2Gbps
ホームルーター:4.2Gbps

用途によって必要な通信速度は異なりますが、動きの速いオンラインゲームをしなければ、ポケット型Wi-Fiやホームルーターでも十分です。

契約内容を確認しておく

Wi-Fiサービスによって入会特典が異なります。一般的に特典の条件が良いのは光回線です。高額なキャッシュバック目的で選ぶのもいいでしょう。

入居後に希望のプロバイダの工事ができないことが発覚することのないよう、内見の時点で「どのような回線工事が可能なのか」を確認しましょう。また、回線会社やプロバイダ側で施工エリアなどを限定していることもあるため、家主や不動産会社だけでなく、多方面への確認が求められます。

まとめ

一人暮らしにおすすめのWiFiサービスを9つご紹介しました。

物件の条件や光回線の設備・予算・利用頻度などのニーズに応じて適切な選択をすることが大切です。

各サービスの特典や割引も考慮すると、よりお得に加入できます。

お住まいの物件で「光回線の設備が導入されているか」という点を確認した上で、最適なWiFiを選びましょう。

監修者プロフィール

監修者
亀梨 奈美
株式会社real wave代表取締役。大手不動産会社退社後、不動産ライターとして独立。
2020年に株式会社real wave設立。不動産全国紙の記者として、不動産会社や専門家への取材多数。
「わかりにくい不動産を初心者にもわかりやすく」をモットーに執筆している。

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