住まいのコラム

同棲カップルにおすすめな間取りは?
二人暮らしにぴったりの間取りやレイアウトのコツを紹介

最終更新日:

監修者
矢野 翔一
2級ファイナンシャルプランニング技能士(AFP)、宅地建物取引士、管理業務主任者/有限会社アローフィールド代表取締役社長
同棲カップルにおすすめの間取りは?
ワンルームや1DKだと、少々窮屈さを感じてしまう可能性が否めません。2人で暮らすのであれば1LDK〜3LDKをおすすめします。広いほど解放感が得られますが、やはり賃料は広さに応じて高額になっていく傾向にあります。2人の希望だけでなく費用面も考慮し、話し合ったうえで間取りを決めていきましょう。

同棲するなら、間取り選びに気をつけたいところです。ワンルームや1DKでも同棲は可能ですが、やはり手狭感は否めません。とはいえ、基本的に広ければ広いほど賃料は上がるものです。また、広さがあるからこそのデメリットもあります。

本記事では、同棲するカップルにおすすめの間取りとレイアウトのコツをご紹介します。

世間の同棲カップルは、どんな間取りに住んでいる?

同棲経験のある20代~30代の男女654人に同棲時の間取りをアンケートしたところ、もっとも多かったのが「1K/1DK/1LDK」で42.7%。次いで「2K/2DK/2LDK」で37.8%、「3K/3DK/3LDK」で13.6%という結果でした。
※対象者:全国の同棲経験のある20代~30代男女654人 調査時期:2024年1月

アンケートで聞いた 同棲時に住んでいた部屋の間取りは?

ワンルーム:1.2% 1K/1DK/1LDK:42.7% 2K/2DK/2LDK:37.8% 3K/3DK/3LDK:13.6% その他:1.7% 分からない:3.1%

同棲カップルにおすすめの間取りは1LDK〜3LDK

同棲するカップルにおすすめな間取りは、1LDK〜3LDKです。
居室が1つのワンルームや1Kは部屋に区切りがないため、それぞれの作業スペースを確保するのが難しくなります。また、ワンルームや1Kの物件はバス・トイレ別でないものもあり、その場合、2人で暮らすには不便を感じることも。

1LDKも居室は1つですが。LD(リビング・ダイニング)があることで、二人暮らしでもそれぞれの作業スペースを持てるでしょう。居室が2つ以上の間取りなら、部屋で1人で過ごすプライベートな時間も確保できます。

同棲カップルにおすすめの間取り(1)1LDK

1LDKの構成・広さ

1LDKとは、1つの居室と8畳以上のLDK(リビング・ダイニング・キッチン)で構成された間取りをいいます。
1LDKの広さは、30m²〜40m²ほど。居室が8畳を超えていたり、10畳以上のLDKであったりすると50m²を超える物件も見られます。

1LDKとは?間取りの特徴や1DKとの違い、選び方のポイントを解説

1LDKで同棲するメリット

・掃除がしやすい
・2人でいられる時間が長い
・生活するスペースと就寝するスペースを分けられる

比較的コンパクトな1LDKのお部屋は、掃除しやすく、綺麗な状態を保ちやすいといえるでしょう。また、各自の個室はないため、2人でいられる時間が長いというのもメリットのひとつです。各自の個室がないとはいえ、寝室とリビングを分けられるため、ワンルームや1Kではなかなかできないメリハリのある生活ができます。

1LDKで同棲するデメリット

・1人の時間が作りにくい
・生活リズムが違うとストレスを感じやすい
・収納スペースが少ない

2人の時間が取りやすいというのは1LDKのメリットではありますが、喧嘩をしてしまったときや疲れが溜まっているときなど、一人になりたいこともあるでしょう。しかし、LDKと寝室という構成にする場合は、1人で寝たり、ご飯を食べたりすることは難しいといえます。

また、一方が夜勤のある仕事をしているような場合は、寝室が一緒だと、お互い熟睡できない可能性もあります。居室の数が少ない分、2LDKや3LDKと比較して収納力が低くなるでしょう。

1LDKで同棲する際のレイアウトのコツ

1LDKで同棲する場合は、LDKにテレビやソファなどを置き、居室にベッドを置くのが一般的です。

ベッドの大きさは、居室の広さに合わせて検討しましょう。4.5畳であればダブルベッドを置くと少々、窮屈になるため、セミダブルベッドがおすすめ。6畳あればダブルベッドを置いたとしても、一人がけのソファを置くくらいのスペースは確保できます。8畳以上あれば、クイーンベッドやシングルベッドを2台置いても余裕があるでしょう。

テレワークの普及によって自宅で仕事をするケースも増えています。1LDKの場合、リビングまたは寝室で仕事をすることになるため、テレワークの場合は仕事用の部屋を確保できる2LDK以上のほうがよいでしょう。

同棲カップルにおすすめの間取り(2)2DK~2LDK

2DK~2LDKの構成・広さ

2LDKとは、2つの居室と8畳以上のLDK(リビング・ダイニング・キッチン)で構成された間取りを指します。ダイニング・キッチンの広さが8畳未満だと、2DKと表記されるのが一般的です。その間の広さにあたる間取りとして、2つの居室とキッチンで構成された2Kもあります。2DK〜2LDKの広さは、40m²から50m²ほどです。ただし、居室やLDKが広い場合は70m²前後の物件も見られます。

2DK~2LDKで同棲するメリット

・各自、個室を持てる
・書斎など寝室以外の用途として居室を使える
・キッチンが広々している物件も多い

2部屋あると、各自が個室を持てます。また、一方の部屋を2人の寝室とし、もう一部屋は書斎にするなど、ライフスタイルに合わせた使い方がしやすいといえるでしょう。2LDKにもなると、キッチンが広い物件も多いため、ファミリー用の冷蔵庫が置けたり、カップルで並んで料理したりすることも可能です。

2DK~2LDKで同棲するデメリット

・1LDKと比べて家賃が高い
・1部屋が和室の物件も多い
・すれ違いが起きやすい

部屋が増えるにつれ、家賃は上がっていくのが一般的です。都内はとくに1LDKと2LDKの賃料の差が大きく、家計への負担も重くなります。

2部屋とはいえ、1つの居室はリビングに隣接する和室であることも少なくありません。この場合ももちろん1部屋として使えますが、良くも悪くもリビングの明かりや気配は感じられます。

また、各自、個室が持てる点はメリットである一方、喧嘩をした場合に仲直りするきっかけが持ちにくかったり、生活リズムが異なる場合はすれ違いが起きやすくなったりすることもあるでしょう。

2DK~2LDKで同棲する際のレイアウトのコツレイアウトのコツ

2つの居室の使い道は、各々の個室にするか、一方を2人の寝室とし、もう一部屋を書斎や趣味の部屋、納戸などとして利用するかのいずれかです。2LDKとなると、ファミリー向けの物件も多くあります。LDKが10畳以上ある場合は、ダイニングスペースとリビングスペースを分けると、よりメリハリのある生活がしやすくなります。

1LDKと2LDKを比較すると、2LDKのほうが家賃が高くなります。しかし、1LDKと2DKではさほど変わらないケースも少なくありません。一概にどちらが良いとは言えませんが、部屋数を優先したいものの、家賃が気になる方は2DKで探してみましょう。

同棲カップルにおすすめの間取り(3)3DK~3LDK

3DK~3LDKの構成・広さ

3LDKとは、3つの居室と8畳以上のLDK(リビング・ダイニング・キッチン)で構成された間取りを指します。ダイニング・キッチンの広さが8畳未満だと「3DK」、3つの居室とキッチンで構成された間取りは「3K」と表記されるのが一般的です。3DK〜3LDKの広さは50m²から70m²ほどですが、居室やLDKが広い場合は80m²を超える物件も見られます。

3DK~3LDKで同棲するメリット

・収納力が高い
・結婚後・出産後も住み続けられる
・住宅性能が高く、共有設備が充実している物件が多い

3LDKの物件は、各自のスペースを設けやすいことはもちろん、収納力の高さにも期待できます。1部屋を納戸として利用することもできるため、荷物の多いカップルにもおすすめです。

3LDKは、ファミリーにも選ばれる間取りです。子どもが生まれても引っ越さずに生活できるため、結婚を見据えているカップルは選択肢に入ってくるのではないでしょうか。

また、3LDKの賃貸住宅は、区分所有者が家主であることも少なくありません。区分所有物件ということは、つまり賃貸専用物件ではないということです。賃貸専用物件と比べて遮音性や断熱性が高く、セキュリティ設備などが充実している物件の選択肢が多いという点もメリットになるでしょう。

3DK~3LDKで同棲するデメリット

・家賃が高い
・掃除が大変
・すれ違いが起きやすい

3LDKは同棲するにあたって申し分のない広さですが、やはり広い分だけ家賃は高額です。広さがあるため、毎日の掃除も大変でしょう。また、各自のスペースを確保しやすいことはメリットですが、2LDK以上にすれ違いは起きてしまいやすいといえます。

3DK~3LDKで同棲する際のレイアウトのコツ

3つの居室の使い道は、次のように多種多様です。

・各自の個室を作ってもう一部屋を書斎や趣味の部屋、納戸などとして利用する
・1部屋はセカンドリビングとし、2部屋を個々の寝室にする
・1部屋は二人の寝室とし、2部屋を個々のプライベートルームとする

3部屋あると、多様な暮らし方ができます。たとえば、いずれかがテレワーク中心であれば、1部屋を書斎としたうえで、各々別の寝室を持つことも可能です。2人ともテレワーク中心であれば、各自、自分の書斎を持つこともできるでしょう。

各自の部屋を設ける場合、LDKでは2人でゆっくりと過ごせるよう、大きめのソファを置くなどすると良いでしょう。

まとめ

1LDKは比較的、コンパクトですが、賃料が抑えられやすく、2人の時間を持ちやすい間取りです。2LDKは、個々の個室を設けることができるため、生活リズムが異なるカップルもストレスなく暮らすことができるでしょう。3LDKは、グレードの高い物件が多く、広さも十分であるため、結婚を見据えたカップルや荷物の多いカップルにおすすめです。

同棲するカップルに適した間取りは、2人のライフスタイルや将来設計などによって異なります。お互いの希望や理想を話し合うことから物件選びをスタートさせましょう。

監修者プロフィール 矢野 翔一 関西学院大学法学部法律学科卒業。有限会社アローフィールド代表取締役社長。保有資格:2級ファイナンシャルプランニング技能士(AFP)、宅地建物取引士、管理業務主任者。
不動産賃貸業、学習塾経営に携わりながら自身の経験・知識を活かし金融関係、不動産全般(不動産売買・不動産投資)などの記事執筆や監修に携わる。

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