住宅ローン基礎知識 その他の役立つ記事
住宅ローン選びの際に最も注意すべきは「金利」です。
わずか0.1%の違いが、長期にわたる住宅ローンの返済においては、総返済額が数十万円の差になるためです。それでは「金利」の次には何に注意すれば良いのでしょうか。
住宅ローン選びの際に2番目に注意すべきこと、それは「トータルコスト」です。
住宅ローンは取扱い金融機関によって、住宅ローンに関する諸費用に違いがあります。
住宅ローンを借りるには、保証会社に「保証料」を支払って、保証に入ってもらうことが原則必要です。しかしながら、保証会社の保証を必要としない住宅ローンもあります。
このような場合には、保証料はゼロ円で済みます。
住宅ローンを借りる際の事務手数料は、3万円前後のところから、借入額の2.0%(消費税が別途必要)を徴収するところまでさまざまです。
保証料が無料でも、事務手数料が高額になるケースもあることから、単純に保証料がゼロ円の金融機関が良いとはならず、費用はトータルでみる必要があります。
次のような住宅ローンがある場合に比較検討してみます。
(借入額3000万円、借入期間35年、元利均等返済方式は統一とします。)
1 | 2 | 3 | |
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借入金額 | 3000万円 | ||
借入期間 | 35年 | ||
金利 | 1.80% | 1.60% | 2.00% |
手数料タイプ | 定額(3万円) | 定率(2.0%) | 定額(3万円) |
総返済利息 | 1045万7513円 | 919万9414円 | 1173万9108円 |
融資事務手数料 | 3万2400円 | 64万8千円 | 3万2400円 |
登記費用 | 18万円 | 18万円 | 18万円 |
保証料 | 0円 | 0円 | 61万8600円 |
印紙税 | 2万円 | 2万円 | 2万円 |
団体信用生命保険料 | 211万4300円 | 209万3500円 | 0円 |
トータルコスト | 1280万4213円 | 1214万914円 | 1259万108円 |
今回の試算結果では、上記の3パターンの中では「2. フラット35の事務手数料定率型」がメリットありそうです。
ただし、このときに注意すべき点は「繰り上げ返済」を考慮していない点です。
「繰り上げ返済」をすれば、保証料は返金されますが、事務手数料の返金はありません。
また、団体信用生命保険の保険料も減額することも可能です。