ホームインスペクション

ホームインスペクションとはホームインスペクションは「物件調査」「住宅診断」「建物検査」などともいわれますが、建築士やインスペクションを専門業務としている専門家が、中古住宅の売買時に行う次のようなものをいいます。

  • 目視等を中心とした非破壊による現地調査を行い、構造の安全性や日常生活上の支障があると考えられる劣化事象等の有無を把握しようとするもの
  • 破壊調査も含めた詳細な調査を行い、劣化事象等の生じている範囲を特定し、不具合の原因を総合的に判断しようとするもの
  • リフォームの実施前後に現況調査・検査等を行い、住宅の劣化状況と性能を把握しようとするもの

米国では主流

中古住宅の流通量の多い米国では、ホームインスペクションの利用は常識となりつつあり、州によって異なるようですが、取引全体の90%が利用しているそうです。

日本国では…

日本国においては、新築マンションの内覧会や中古住宅を購入する前に、一部の買主が自己負担で依頼しているにとどまっています。そこで、国土交通省が、中古住宅売買時に行われるインスペクションを「既存住宅インスペクション」として、次のように共通認識の形成およびその普及を図ろうとしています。

  • 業務内容が、これを実施する為のコストが利用者にとって一般的に負担可能な程度となること、また、短期間で手続きが進められる中古住宅売買時の流れの中で利用可能なものであること
  • 検査結果が、どの検査事業者が行ったかによらず同様の結果が得られるよう、現時点で得られている知見や一般的に用いられている検査技術等に基づいたものとすること

中古住宅の不安解消

少子高齢化に伴い「空き家」が増えています。
「空き家」がそのまま、手つかず状態が続くと、街はゴーストタウンとなり犯罪の温床となってしまう為、行政としても「空き家」の流通、つまり中古住宅の売買の促進を促しています。

住宅購入を検討するに際しては、ライフプランを考え、人生の三大資金のひとつである、「住居費」にお金を掛けすぎないために、「中古住宅」の購入は、一考の価値があります。
そして「中古住宅」の購入において、建物に対する不安を解消してくれる、ひとつのアイデアがホームインスペクションにあります。


執筆者(2014年8月執筆)

中村 諭(なかむら さとし)

住宅ローンソムリエ(R)、ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、貸金業務取扱主任者


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