リバースモーゲージを考えた住宅選び

住宅購入時の不安のひとつに、「家を買ってしまって、老後の生活は大丈夫なのだろうか?」という事があります。

将来受け取る予定の公的年金を考えてみると、少子高齢化により、お年寄りは増えるのに、制度を支える世代はどんどん減っている状態。将来の年金制度を不安に思うのも当然。
そこで、私たちは、住宅ローンを支払いながら「老後の生活資金」の為の貯蓄をしなければならないのですが、貯金以外にも、あなたの「マイホーム」が「リバースモーゲージ」という制度を使う事で、老後の生活を助けてくれるかも知れません。

その時の為に必要なことは、今から「リバースモーゲージ」が使える住宅選びをしておくことです。リバースモーゲージは、自宅を担保に融資が受けられる仕組みですが、すべての自宅が対象ではありません。
リバースモーゲージ融資が対象となる住宅選びは、ひとつの住宅選び方法になります。

今から20年後、30年後には融資基準が変わる可能性は否めませんが、現在のリバースモーゲージの商品概要を紹介します。

リバースモーゲージの商品概要(例)

ご利用いただける方
  • 契約時年齢が55歳以上の方
  • ご本人一人または配偶者と二人で居住している方
  • 取扱い支店のエリア内にある路線価のある地区の一戸建てにお住まいの方
    ※マンションには一定条件の下で取扱い可
  • 契約時に判断能力をお持ちの方
  • 遺言信託を利用することを要件とする金融機関もあり
使いみち
  • 医療費や介護費用等
  • 老後の生活資金
  • 住宅の立替え、リフォーム
  • 子や孫への住宅取得支援
  • リバースモーゲージ申し込み時の費用
融資限度額
  • 100万円以上1億円以内
  • 自宅の評価額の50%以内
  • 融資限度額は1年に1回見直し
金利
  • 変動金利
返済方法
  • 元金は死亡時等に一括返済
  • 利息のみ、毎月支払い
担保
  • 対象となる物件に、貸越極度額の120%以上の金額にて当該金融機関を第1順位とする根抵当権を設定
保証人
  • 原則不要

※リバースモーゲージの引き受け基準は、金融機関によって異なります。 ※上記は一例です。詳しくはリバースモーゲージ取扱い金融機関にお問い合わせください。


執筆者(2014年8月執筆)

中村 諭(なかむら さとし)

住宅ローンソムリエ(R)、ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、貸金業務取扱主任者


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