「建築条件付土地の分譲だと思ったら、建物のプランも決まっていた」という話をよく聞く。どういうことか。建築条件付土地とは、土地売買契約をしてから3カ月以内に指定の建築会社と請負契約をすることを条件にした売地のこと。とりあえず土地だけ買っておいて、将来、余裕ができたら家を建てたいという希望には合わない。買ってすぐに建築をする必要がある。ただ、建築条件付土地は、建築会社だけが決まっているもので、建物のプランは自由に設計できるのが原則。予めプランまで決まっているのは、建築条件付土地ではなく建売住宅になる。建売住宅は建築確認が下りていないと分譲できない。したがって、冒頭のコメントは、建築確認を取らずに早めに建売住宅を売り出したいという業社の手口。これは不動産公取協の表示規約違反になる。独禁法違反の疑いもある。買い主が納得すれば構わないという説もあるが、売主の経営基盤が弱いケースも多いので要注意。
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