治療の必要な病気が治った後もそのまま高齢者を入院させている、いわゆる「社会的入院」の状況を是正するために、一般の病院では早期退院を促すようになっている。その受け皿になっていたのが、かつて「老人病院」「介護力強化病院」などと呼ばれていた「長期療養型病床群」。高齢者向けの施設の一つとして紹介されているケースもあるが、あくまでも病院であり、住居ではない。医療施設の一画に設けられているのが一般的。特別養護老人ホームへの入居待ちをしている間に、一時的に入所するといった意味合いが強い施設といえる。また、診療報酬の対象となる医療保険型病床と介護保険の指定を受けた介護療養型医療施設の二種類があり、どちらに入るかによって利用料が代わってくる。医療型のほうが月額にして5万円程度は高めになるので、入所する際にどちらに入所するかをよく確認することが大切。ただし、介護療養型医療施設は2011年度末に廃止される。
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