住宅の外構用建材、花壇、アプローチ、ウッドデッキなどに古材を有効活用する動きが広がっている。古材は時間を経て味わいがあって落ち着いた雰囲気を出せるだけでなく、使用済みの木材を廃棄せずにリサイクルすることで環境に配慮しているという意味もある。たとえば鉄道の枕木は比較的安く手に入ることから、重宝されている。ただ枕木には、シロアリ被害や腐食防止のためにクレオソート油やCCA(銅・クロム・ヒ素)などの木材保存材が多量に添加されていることが多い。いずれも発ガン性や人体への毒性がある有害物質で、土壌汚染などの環境問題も指摘されている。一般住宅での使用はお勧めできない。また、古民家再生も流行っているが、なかには土台や柱などに既に使用が禁止されている有機塩素系農薬の一種であるクロルデンなどの防蟻剤が残留していることがある。きちんと出自をはっきりさせ、有害物質が含まれていないかどうかをチェックすべき。
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