できあいの間取りではなく、自分だけのオーダーメイドの間取りにしたいというニーズがマンションでも高まっている。未完成売りの分譲マンションでは、こうした希望に応えるフリープランを謳っている例も少なくない。ただ、自由に間取りを変えられるマンションで注意すべきポイントがある。本人としては自由度が高いほうがありがたいが、みんなが勝手に作ると騒音トラブルが発生するおそれがあるという点だ。一番大きいのは給排水騒音。そのため、水回り設備は一定の範囲内に限るなど、自由にしすぎないほうが望ましい。また、リビングダイニングルームのように比較的人の動きが多かったり、テレビやオーディオの音が響くところの下階住戸や隣戸に寝室が来たりすると、安眠できないかもしれない。デベロッパーの設計者が、こうした遮音性などの問題に配慮しつつ、どれだけ客の希望を採り入れられる能力があるかどうかが重要なポイントになるといえる。
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