住宅の地盤は強固に越したことはない。が、既に持っている土地や購入できた土地がそうとは限らない。そこで、地盤調査をした上で、地盤の強度=土地の地耐力に応じた設計をすることが必要になる。建物の重さにもよるが、もっとも大切なのは基礎の形式。一般的な木造住宅の場合は布基礎が多いが、地耐力によっては別の工法が必要になる。一般的な鉄筋コンクリート造の布基礎で良いのは地耐力が5t/m2以上の固い地盤の場合。3〜5t/m2 のやや軟弱な地盤の場合は、布基礎のフーチングを広げる「拡底基礎」が望ましい。2〜3t/m2の軟弱な地盤では、鉄筋コンクリート造のべた基礎。さらに、2t/m2に満たない極めて軟弱な地盤の場合は、杭基礎にするか地盤改良をする必要が出てくる。最近は何でもべた基礎にする例もあるが、地盤調査をせずに施工するのは危険。べた基礎でも不十分な態勢になることもあるし、逆に過剰装備になる可能性もある。
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