所有者が借金を返せないために差し押さえられた不動産を、裁判所が売却する手続きを「競売」という。「入札」という方法で購入者を決めるもので、基本的には誰でも参加できる。この競売で売り出される物件は、通常の価格相場に比べると1〜3割安、場合によっては4割以上安というケースもあるようだ。といっても、そんなに美味しい話なら誰でも飛びつかないわけがない。競売物件には2つの難点がある。1つは、希望条件にあった物件がタイミングよく出てくるとは限らないこと。いくら価格が安くても、物件のタイプや広さ、場所などがバラバラ。マイホームとして考えるには選択肢が狭い。2つめの難点は、対象になる物件が差し押さえられたものだけに、一癖も二癖もあるケースが多いこと。マンションの管理費滞納などの金銭トラブル、賃借権などの権利関係の問題があることも珍しくない。現状を良く調査すると同時に、権利調整などの問題解決も必要になる。
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