一戸建てにないマンションの魅力の一つが、居住者が共同で利用するスペースを持てること。たとえば、幼児を安全に遊ばせることができるキッズルーム、ちょっとした会合に使えるパーティルーム、同好会の活動などに利用できる多目的ルームなど、集合住宅ならではの付加価値といえる。さらに温泉大浴場やプールなど多彩な共用施設を備えたケースもある。こうした共用施設の充実度もマンション選びのポイントの一つだ。もっとも、種類が多くて豪華なほど良いわけでもない。築年数が古くなると利用者がいなくなり、器具を撤去して多目的ルームに変更されたフィットネス・ジム、維持費を抑えるために夏期のみしかオープンしないプールなどもある。管理費や修繕積立金が大幅値上げされるケースもある。本当に利用価値のある施設かどうか、管理組合に負担が掛かるような構成になっていないか、余計な維持費がかからないかといった視点でチェックしよう。
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