大規模マンションは「環境創造型」の住宅団地といわれる。単体マンションのように周囲の自然環境によって居住性が左右されるのとは違い、大規模マンションは自ら良好な環境を作り出せるということだ。このような大型の団地をチェックするときには2つのポイントがある。1つは空地率。敷地面積に対して建物以外のオープンスペースがどれくらいあるかを示した数値だ。空地率が50%以上あれば、かなりゆとりがあるといえる。2つめはオープンスペースのデザイン。いくら空地率が高くても、ほとんどが駐車場で埋まっているようでは潤いがない。緑地スペースや広場、プレイロットなど快適に暮らせる仕掛けが充実していること。四季折々の草花を楽しめる庭園を設けた例もある。ただ、植栽の手入れは管理費で賄うので、あまり作り込みすぎても維持費がかかって住民の負担になる。人と車の出入りにかかわる安全性について配慮してあるかどうかもポイントのひとつ。
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