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金融機関の住宅ローン審査では、まず物件の担保価値がチェックされる。その物件に対して融資額に相当する抵当権を設定する、つまり担保にとるためだ。もしも借り手が返済不能になったときに、抵当権を実行して不動産を処分して資金を回収する。したがって担保価値とは、いざという時いくらで売れるかどうかを評価した金額ということになる。売れる金額というのは、いわゆる時価(実勢価格)である。ただ、時価=担保価値とはならない。融資した時点から期間がたって変動する可能性もあるし、売り急ぐ場合は相場より低めに価格設定しなければならないかもしれない。そこで、時価から少し割り引いたレベルが担保価値となる。これらの変動リスクを考慮した割合を「掛け目」という。掛け目は金融機関によって異なるが、住宅の場合は7割から8割程度が多い。仮に時価1000万円の物件なら700万〜800万円。これが融資限度額になる。
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