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老後の「終の棲み家」として考える場合、専用個室の居住性も大切である。自立した高齢者向けに新築で設計されたタイプでは、個室が40〜50m2程度あり、トイレや洗面台も室内に併設されているのが一般的。他に大浴場や介護用浴室などが共用施設にある。一方、最近増えている寮社宅などの改良型の場合、個室の居住スペースは6畳一間程度で室内にはベッドやロッカーがある程度。トイレと洗面所は共同のタイプが多い。住居としては不十分だろう。もちろん、居室の広さは入居金の高さと比例する。あくまでも予算内で、できるだけ広く最低限の設備が整った居室が好ましい。有料老人ホーム設置基準では、一般居室は床面積が13m2(約8帖大)以上、廊下の幅が1.8m(廊下の 場合は2.7m)以上。居室内にトイレと洗面設備があって18m2以上の場合は廊下幅が1.4m(同前1.8m)以上に緩和される。こうした基準値を踏まえて選択したい。
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