室内空気をきれいに保つには換気システムは不可欠だが、送風機や排風機を運転することで騒音が発生し、生活上の支障が生じてしまっては困る。そのためには最初から騒音に配慮した換気計画を立てることが大切。第1に、特に静穏さが求められる寝室の近くを避けて機器やダクトを設置すること。消音ダクトを用いることも有効。建具にガラリやアンダーカットを設けて通気経路にすると、遮音性は期待できなくなることも念頭に置いておきたい。第2に、騒音は外部環境に左右される。直接外気に接する壁に送排風機やスリーブを設ける場合は、外部騒音が侵入しやすくなるため、防音フードをつけるなどの対策が必要になる。騒音対策という点では、壁付きの換気ファンを使わず、ダクトを用いる方式のほうがベターということになる。ただしその場合は、騒音源になりやすい大型送風機を使わないように、直線的で短いシンプルなダクト設計を心掛ける。
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