シックハウス対策のための換気は、24時間機械換気が原則。たとえF☆☆☆☆の建材を使っていたとしても、ホルムアルデヒドは微量ながら放散される。また建材以外の持ち込み家具、防虫剤、芳香剤、合成洗剤など生活用品からの有害物質の放散もある。常に換気をして新鮮な空気を採り入れることが必要になる。そのため、下表のように、居住者が簡単にスイッチをオフにできないような仕組みになっていることが重要。ただ、換気によって冷気が吹き込んだり、騒音が発生するなどの生活面の悪影響が発生してしまうと、いくらスイッチが切りにくくても電源を切ってしまう可能性もある。それを防ぐための建築設計上の工夫もあわせて行なう必要がある。たとえば浴室乾燥機を排気ファンとして併用する場合は、冬期の入浴中のみ短時間だけ停止して、自動復帰する機能を付けるなどの対策がある。最終的には換気の重要性を居住者に、いかに周知できるかがポイントになる。
|
|