セントラル空調のような機械換気を行なう場合、天井裏・床下・壁の内部などにダクトを伸ばすための適切な経路を確保することが大切。ダクト設置のポイントは「直線的に最短距離を通す」こと。ダクトがつぶれないようなスペースを取るとともに、むやみな分岐、折り曲げ、U字形にターンさせるような設置の仕方は避けたい。不必要にダクトを長く引き回すことは、空気圧の損失を招くため、消費電力の大きい強力な送風機が必要になる。逆に十分な送風機を付けなければ、換気不足に陥るおそれもある。もう1つ注意しなければならないポイントは、ダクト内の結露対策。たとえば、排気ダクト内には室内で発生した湿気を含んだ暖かい空気が流れるために結露をすることがある。その結露を外部に排出できるような勾配を設けておく。結露が発生しないようにダクト周りに断熱材を巻くなどの対策も有効(換気システムによって必要な断熱の範囲は異なる)。
|
|