室内空気をきれいに保つために必要な換気量を確保するには、換気装置の配置を工夫することが大切。まず給気口から害虫などが侵入しないように網などを付けるとともに、定期的に清掃すること。排気口が近接しすぎると、給気口から汚れた空気が再流入することもあるので、最低でも45cm以上離す。隣接住戸からは2m以上の間隔をあける。また、室内側からも給排気口が近いと、室内に十分に空気が行き渡らないで、給気口から排気口へ部分的に空気が流れるだけになってしまう。空気の流れ(エアフロー)をよく考えることが重要。冬期は給気口から冷気が入るため、足下が冷たくならないように床面から高い位置に設けることが望ましい。さらに、居室には優先的に新鮮な空気を供給する必要があるので、できるだけ居室を風上側(給気口)に、風下(排気口)に汚れた空気が発生するトイレや台所などのダーティゾーンを配置することが基本になる。
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