シックハウス対策のために換気設備を導入する計画は、次のような流れで立てる。まず、換気対象になるエリアごとに必要有効換気量(下図参照)を算出。中央管理方式の空調システムの場合は、住宅全体の換気量も計算する。その必要換気量を確保するために、どんな換気経路や換気方法(第1種〜第3種)をとればいいかを選定。換気経路は給気口から排気口への空気の流れのことで、スムーズに流れるように配置を考えることが重要。換気経路にあるドアなどに、ガラリやアンダーカットなど、どんな通気措置を設けるかどうかをあわせて検討する。次に、通気用のダクト、熱交換型のファンを採用するかどうかを検討する。ダクトの経路を検討する際には、ダクトの口径や結露防止のための断熱材の厚味、天井裏のルート、長さや曲がり具合など、建築計画との刷り合わせも必要。そして、最後に必要換気量と換気経路に応じた送風圧力の損失を考慮してファンを選定する。
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