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資金計画

相続時精算課税制度のメリット・デメリット

相続時精算課税制度を使うと、高齢の親から成人した子へ、早めに財産を移転できるというメリットがある。また贈与する財産によっては相続税を減らせる効果もある。この制度を使って贈与したほうがトクな財産と、損する財産を考えてみよう。まず、トクな財産は、賃貸住宅のように収益を生む財産と、将来の値上がりが期待できる財産。どちらも現在より将来のほうが遺産額が増えるので、早めに贈与したほうがトクになる。逆に、損する財産は、将来値下がりする財産。たとえば、建物のような減価償却資産は、相続時点では確実に評価が下がっているのに、贈与した時の時価で相続税がかかるので、値下がりした分だけ損になる。経済情勢で価格が上下する土地、株式などの場合は判断が難しい。インフレ傾向ならこの制度を使って贈与したほうがトクだが、デフレ傾向の場合は贈与せずに相続したほうがトクになる。どちらも正確に予測することは難しいかもしれない。

【関連用語】

相続時精算課税制度、住宅資金特別控除の特例


	相続時精算課税ＶＳ暦年課税
	ホルムアルデヒド対策３　居室の範囲

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