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住宅を建設するには、建設業免許を持つ業者が事前に建築確認申請をしなければ着工できない。それでも欠陥住宅が発生しないわけではないが、一定の法的な歯止めがある。ところが、リフォーム工事には免許もなければ、法的な手続きもいらない。やろうと思えば、誰でも日曜大工の延長線上で取り組むことが可能なのだ。現に「格安でリフォーム工事を請け負います」といったチラシ広告をよく見ると、単なる便利屋さんだったりする。ふすまや壁紙の張り替え、外壁の塗り替え程度なら素人に毛が生えた程度でもできるが、部屋の間仕切りをとったり、床や壁の一部を修繕する工事や設備の更新を伴う場合は、建築の専門知識がなければ任せられない。下手な業者に頼んで、構造上必要な壁や柱をとりはらわれてしまった例もある。間取り変更や増築などの大がかりな工事は建設業免許を持っている業者に、設備更新は資格のある専門業者に頼むのが賢明といえるだろう。
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