2003年7月の建築基準法改正でシックハウス規制が導入されてから、建材のホルムアルデヒド対策は大きく進んだ。ホルムアルデヒドの放散量に応じて内装に使用できる面積制限が設けられたが、現在では、無制限に使える「F☆☆☆☆」の建材が主流になっている。ただし、F☆☆☆☆だから安全とはいえない。あくまでも平均放散量が0.3mg/l以下という少ない放散量というだけでゼロではない。使用する範囲が広くなれば、ホルムアルデヒドの濃度が高くなる。また、放散量が少ないといっても、必ずしもホルムアルデヒド自体の量が少ないとは限らない。「キャッチャー剤」と呼ばれるホルムアルデヒドを吸着する薬剤を添加して、表面に出てこなくしているタイプの建材も出ている。キャッチャー剤自体の有害性も未知数なうえに、その寿命が終わると吸着されなくなったホルムアルデヒドが再度出てくるおそれもある。自然素材にまさる材料はない。
|
|