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シックハウス症候群が問題になったとき、まっさきに槍玉にあがったのが室内の施行面積の広いビニルクロスなどの壁紙だった。そこで壁紙や壁紙用接着剤の低ホルムアルデヒド化、ノンホルム化が他の建材に先駆けて進んだ。その後、トルエン、キシレンなどのVOCも含めて、室内空気汚染をできるだけ減少させる方向に進んでいる。いわゆる土壁や漆喰壁などの自然素材を使ったり、板壁にする方法もあるが、壁紙を使う場合は、業界団体で認定している安全性の高い製品を使うのがお勧め。現在、日本には2つの代表的な安全規格がある。1つは壁紙工業会(SV協議会)が作った「SV規格」で、日本工業規格(JIS規格)やドイツ品質検査規定の「RAL規格」に準じたもの。もう1つは、日本壁装協会の「ISM」。当初はRAL規格に近かったが、国際規格などに合わせて2005年に改定されてきわめて厳しい基準になり、新ISMが2007年からスタートした。
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