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「健康住宅」にも、いくつかのレベルがある。1つには「住まいが原因で病気にならない」ことで、最低限達成されていなければならないレベル。2番めは「一般に健康的・快適に暮せる」こと。通常は、このレベルを健康住宅と呼んでいるケースがほとんど。3番目は「住むことでアレルギーや化学物質過敏症など病気が改善する」こと。結露やカビ・ダニを発生させない室内環境にして、VOCなどの空気汚染物質を極力排除しつつ、換気をしたり空気清浄機を使っても、現在の新築住宅では、3番目のレベルを達成するのは至難のわざだ。室内の家具調度品、日用雑貨もVOCの放散が少ないもので、しかも周辺環境がきれいでなければ、レベル3の健康住宅は実現できない。また、広い意味での健康という観点では、室内でケガをしない、精神的なストレスを感じないための空間デザイン・基本性能上の工夫も大切だ。どのレベルを望むかによってコストも手間も変わってくる。
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