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自動火災報知設備は、火災を未然に防ぐとともに、万一発生しても初期消火や早期避難を可能にし、ひいては財産価値も守ってくれる重要な設備だ。2006年6月から全ての新築住宅への設置が義務づけられた。中古住宅は2011年までの間に、自治体ごとに期限を定めている。火災センサーにはいくつかの方式があり、それぞれ適した設置場所が決まっている。たとえば同じ熱感知器でも、直接火を扱うキッチンには、一定の温度を超えたときに感知する定温式熱感知器がベター。居室などは急に温度が上がったときに感知する差動式熱感知器が向く。煙の通り道になる廊下や階段、熟睡中などの異変に気づきにくい寝室には煙感知器(光電式)が適している。消防法で義務づけているのは、後者のタイプ。また、寝室や寝室があるフロアの階段など、必要な設置基準も決まっている。台所への設置は消防法では「推奨」だが、市町村条例で義務づけているケースもある。
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