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50年前、48m2の2DKの団地が、家族4人のあこがれの暮らしだった。今や子供一人、家族3人でも90m2以上の3LDKが珍しくない。時代とともに住まいという器に求める人々の意識は変化する。物理的、機能的には古さを感じなくても、現在のファミリーは2DKには収まりきらない。だから、昭和30年代にできた公団の団地では大がかりな建て替え計画が進められている。バブルの頃、都心では真新しい居住用マンションがオフィスビルに建て変わった例もある。大規模再開発の対象エリアに入れば、まったく新しくリニューアルされる。地域全体が住宅地から商業地へ変貌すれば、そのエリアにある建物の用途も変わらざるをえなくなる。このように、大きな社会的な変化が建物の存続に歯止めをかけ、結果として寿命を早めることもある。今の価値観で、100年間住み続けられるものが作れるのか? 変化に対応できる柔軟性を持つことが寿命を左右する。
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