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住まいを上手に買い換えるコツは、高く売って安く買うことだ。が、そんなにうまくいくのだろうか。価格相場が上がっている時は、高く売ることはできるが、買うほうも高くなっている。逆に値下がり傾向になる時は、安く買えるが、売るほうも安くなる。同時に売りと買いを行なえば、いずれにしてもあまり得はしない。もっとも得なのは、価格が上がってピークに達した時に売り、しばらく仮住まいをしながら値下がりを待ち、相場が底になった時に買うこと。理論上は、これが究極の買い換え術といえる。ただ、相場の山と谷を見分けるのは現実にはプロでも難しい。15年以上も地価が下がり続けたこともあった。住まいの買い換えは、生活上の必要に迫られて行なうものだ。株のように数字を追って一喜一憂するものとは違う。結局、売り買いのタイミングを合わせて、ロスを出さないようにするのが、もっとも無難なやりかたといえる。
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