マンションの騒音問題は、建物の構造や内装仕上げの違いだけでなく、別の要素も関係してくる。たとえば、住戸の配置によって外からの騒音が違う。特に、外廊下型の高層マンションでは、各階のエレベーター(以下「EV」)ホールに近い住戸ほど、居住者の足音や話し声などが響きやすい。EVホールから遠い住戸は、エレベーターを降りてから歩く距離が長くなるが、その半面、音環境はよくなる。EVがあるマンションなら、非常階段や外階段は通常は利用されない。ただ敷地内に遊び場のない小型のマンションでは、子供が外階段で遊んだりすることもある。なかには外階段が鉄骨むき出しになっているマンションがあり、昇り降りの音がかなりうるさい。また、エントランスホールのすぐ上の2階住戸は、ホールの床材の種類によっては、革靴やヒールで歩く音が響くこともある。遮音シートを敷くなどの対策がきちんとおこなわれているかどうかを確認しよう。
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