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「こらっ、静かにしなさい!」と部屋の中を走り回る子供をいさめる−−−マンションではよくある光景だ。下の階に気兼ねして子供を伸び伸び育てられない。だから一戸建てに引っ越すという人も珍しくない。逆に下の階では、上階からの騒音に悩まされ、夜も眠れないという悲惨な例もある。それもこれも上下階の境目にある床の遮音性が問題になっている。たとえば、最近は床仕上げ材として清潔感が人気のフローリングが増えてきたが、騒音の点からいうと手放しでは歓迎できない。仮にフォークやスプーンを床にポトリと落としても、当人はそれほど気にならないかもしれない。音の種類でいえば軽量床衝撃音だ。名前は軽いが、実は意外に下の階に響く。この場合は遮音性の高いフローリングかどうかをチェックするなど、床仕上や構造に注意する必要がある。子供が走り回ったり飛び跳ねたりするときの重量床衝撃音は、スラブの厚さなど、また別の観点でチェックが必要。
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