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品確法に基づく住宅性能表示制度は、欠陥住宅の防止を主要な目的のひとつに挙げている。ところが、欠陥問題でもっとも多い地盤や基礎の性能については評価されない。つまり、支持力の大きさと構造や形式を表示するだけで、ランク分けしないことになっている。たとえば地盤については、長期許容応力度=地耐力の数値を記入するだけ。単位は「kN/m2」(1t/m2=約9.8kN/m2)。測定・調査方法も記入することになっているが、方法の適切さ、是非は判定しない。また、基礎についても「鉄筋コンクリート造」「布基礎」などと表示するだけ。コンクリートの質は問わない。現在の一戸建て住宅は、ほとんどが鉄筋コンクリート造の布基礎かべた基礎だから、ほとんど何もいっていないのと同じ。工事を依頼した建築会社や住宅メーカーが、地盤に応じた基礎を採用しているかどうかは性能表示制度では不明。地盤と基礎の性能は独自に判断しなければならない。
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