インターネットのオークションでは、さまざまな物品が個人間で売買されている。ところが以前は、目当ての“商品”を落札した買い手が代金を支払ったのに、商品がまったく届かないとか、モノが違うといったトラブルが多かった。こうした取引を安全にするためにできたのがエスクロー制度。オークションの売買が成立した段階で、出品者と落札者との間に第三者として介在する。エスクローは、落札者から入金された代金を一時的に預り、出品者から落札者にきちんと商品が届いたかどうかを確認してから、出品者に代金を支払う。これが基本的なしくみ。商品の配送をパックにしたシステムもある。エスクローの手数料と配送料をあわせても、商品だけを宅配便で送る場合よりも安い料金設定にしている例もある。なお、国内の不動産の個人売買支援サイトで「エスクロー」と謳っているケースもあるが、決済代行が伴わない場合は本来のエスクローとは違う。
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