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住まいを購入する時、なぜ頭金が必要なのか。金融機関の融資限度額やみなさんの借入能力とは別の観点で考えてみよう。もし、購入代金の100%まで融資してくれる銀行がいて、あなた自身も余裕で返済できるレベルだったなら、頭金などいらないという結論が正しいだろうか。「ノー」である。人生何が起きるか分からない。何らかの事情で自宅を売却しなければならなくなるかもしれない。その時、いくらで売却できるか。新築で購入すれば中古になった途端に1割、2割は値下がりする。物件数の豊富な地域ではもっと下がるかもしれない。希少性のある地域では下がらない可能性も、もちろんある。しかし、仮に全額借金で買った場合、たとえ1割でも値下がりしたら担保割れになる。その分を補てんできなければ売れなくなってしまうのである。逆に、買った金額と売れる金額との差額分を頭金として入れておくことで、売却する時に備えたリスクヘッジになるわけだ。
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