住まいを買う時、頭金はいくら用意すればいいのか。一般に「頭金は価格の2割」といわれる。ところが、この「2割」という数字の根拠は曖昧だ。せいぜい金融機関の融資限度額が担保評価額の8割になっていることが多いので、残りの2割が自動的に頭金になるという程度の話である。最近は8割以上でも融資してくれるケースが珍しくないので、融資限度額から逆算した頭金は2割以下でも問題ないということになる。中には「頭金50万円からOK」などと謳っている物件もある。しかし、こうした数字に惑わされず、自分自身が本当に必要な頭金はいくらかを考えることが大切。安全な資金計画を立てるには「頭金」から出発してはいけない。まず、あなたがいくらまでならローンを確実に返済できるかを割り出し、その金額をベースに、購入したい物件価格との兼ね合いで必要な頭金額を逆算するのが正解。人や物件によって1割でいい場合と3割、4割必要な場合がある。
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