マンションは仮住まいで一戸建てが最終的なゴールという発想は、完全に過去のものになりつつある。初めから大型のマンションを買って永住するとか、子供が独立して夫婦2人になって一戸建てからマンションへ買い換えるというケースもある。また、アパート住まいからいきなり建売住宅を購入する20代の若い夫婦もいる。同じ一戸建てでも、建売住宅を買うのと、土地を買って注文建築で建てるのとではまったく志向が違う。マンションか一戸建てかを選ぶのは、各人の価値観の違いといえる。比較する時の視点の一例を挙げると、間取りプランでは建売住宅やマンションより注文建築のほうが自分の好みを反映できる。将来の増改築の自由度では、工法にもよるがマンションより一戸建てが優れている。一方、資金計画の面では、総額が同じなら長期返済が可能なマンションが有利。次いで建売住宅。土地の取得をしてから建築する注文建築はもっとも資金繰りが難しい。
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