建売住宅の立地を大きく分けると、郊外ニュータウン型の大規模開発と都心立地型のミニ開発がある。最近は一戸建てについても利便性が重視されるためか、郊外の大規模開発に対するニーズは落ちている。以前は、子供が小さい時は自然環境の豊かな場所で育てたいという希望から、多少は通勤時間を犠牲にしてでも郊外へ一戸建てを持つという選択も少なくなかった。広い庭でガーデニングをしたり、アウトドアライフを楽しむことができる。統一した外観、美しい街並み、整備された住環境、立地の不便さを除けばその魅力は失われていない。一方、かつては高値の花で手が出なかった都心近くでも、ミニ開発の建売住宅なら購入できるようになった。ただ敷地は100m2以下の「庭なし一戸建て」で周囲の建て込んだ密集地にある木造3階建てがほとんど。共同住宅のマンションは嫌だけれど、かといって都市型立地の利便性も捨てがたいという人向けといえるかもしれない。
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