既存の分譲マンションはプランがありきたりで気に入らないという人も少なくない。そんな人に向いているのが、協同組合方式でマンションを造っていくコーポラティブハウス。最大のメリットは、予算に応じた広さを選び、間取りから設備仕様・インテリアに至るまで、自分好みのプランができること。共用施設のプランにも希望を反映できる。分譲マンションのようにデベロッパーの広告費・販売経費・利益が含まれないので原価に近い金額で取得できること、計画段階から入居者が何度も話し合って作るので良好なコミュニティが形成されやすいこと、などのメリットもある。その半面、ゼロからマンションを作るために時間と手間がかかり、相当のパワーが必要。また、一戸建てのように完全に自由な設計ができるわけではない。あくまでも集合住宅なので、マンション内の配置の選択、上下階・隣戸との構造的制約などがある。熱意と協調性がある人向きの建築方式といえる。
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