とくに寒冷・熱暑の地域でなくとも、日本全国、いまや冷暖房機器は必需品。家の購入・新築時には後回しにされやすいが、快適度・安全性に関わるし、また消費エネルギーの観点からも、きちんと考えて選びたい設備だ。住宅の気密度が高くなれば、室内の空気を汚す機器の利用はできるだけ避けたいし、換気計画との兼ね合いも大切だ。冷暖両用で設置も比較的手軽なのがエアコン。除湿や加湿・空気清浄や脱臭機能など多機能化が進んでいる。さらに、機器のコンパクト化、静音、気流制御、省エネなども各社競っているポイントだ。ほこりをたてたり空気を乾燥させない健康的な暖房として、注目を集めているのが床暖房。頭寒足熱、温度に偏りの少ない環境をつくれるのも利点だ。温水式・電気式など暖房方式によっていくつかの種類がある。ほかに、計画換気システムと冷暖房を一体化した全館空調システムも、冷暖房方式との組み合わせによって複数種ある。
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