床・壁・天井の仕上げ材を選ぶときは、まず、床材から決めていくのが基本。部屋のイメージを左右する一番のポイントでもあるし、コストも大きい部分だからだ。フローリングなどは色味の選択肢が限られているので、後回しにすると他の素材と合わせにくくなるという理由もある。壁材なら素材も色合いもバラエティに富んでいるので、床材に調和するものを探しやすい。ただし、見本帳やパンフレットだけで決めてしまっては失敗のもと。小さな見本と実際に壁に貼った状態とでは、色も柄の雰囲気もかなり印象が変わってしまうからだ。ショールームやモデルハウスに出向いて、施工例を確認しよう。コーディネートのポイントは、それぞれの素材の持つイメージと色あいを統一すること。ナチュラルに、エレガントに、と目指す雰囲気を決めて選んでいく。また、色は床、壁、天井の順に明るくしていくと、天井が高く感じられ、空間の広がりや明るさを演出できる。
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