ハウスメーカーや工務店の場合、「契約」といえば「工事請負契約」のこと。間取りや使う建材・設備など、設計の詳細が決まっていない段階では、決して判子を押してはいけない。では、どこまで詰めておけばいいのか。工事の契約を結ぶのだから、工事の指示書類=「設計図書」が揃っていることが大前提。「設計図」というと、まず思い浮かぶのが「間取り図=平面図」だが、これだけでは家は建てられない。建物は三次元なのだから、壁面を示す図面も必要だし、構造部や基礎をどうつくるかという図もいる。また、どんな材料を使うか、どこにどんな機器をつけ、配線や配管はどうするかなど、すべて書類になっていることが必要。ただし、設計図書の種類と数は工法や家の規模によって違う。ハウスメーカーの商品化住宅など、ある程度規格が決まっている場合は省略する書類もある。肝心なのは、曖昧なままになっているところや納得できない部分はないか、ということだ。
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