一戸建て住宅は、建物だけでなく、門扉やフェンス、庭などの「外回り=エクステリア」ができあがって初めて「完成」といえる。予算の都合などで後回しになりがちな部分だが、設計の最初からプランの一部として考慮に入れておきたい。敷地に建物をどう配置するかということと、エクステリアのプランは切り離すことができないし、建物とエクステリアの調和がとれなければ、住まい全体のイメージが台無しになってしまう。エクステリアの配置のチェックポイントは、まず動線。前面道路から車庫、車庫から住まいへ、などの移動経路がスムーズかどうか確認しよう。また、住まいのプライバシーが適度に保てるかどうかも重要だ。建物の開口部と門扉や塀との位置関係をチェック。植栽などを上手に配して、よそからの視線を防ぎながらも閉鎖性を感じさせない工夫がほしい。門扉・塀・車庫など外構の色や素材・デザインは、建物とのバランスを考えて選ぼう。
|
|