パンフレットやモデルハウスに表示される「建築坪単価」は「本体工事費(本体価格)」を延べ床面積(坪数)で割った数字。これはあくまで工事費の目安に過ぎないと思ったほうがいい。「本体工事費」とは、建物の構造・設備・造作などの各工事費の合計金額だが、実はこれだけでは「住める家」は建たない。屋外の電気工事や給排水工事などは「付帯工事」「別途工事」などと呼ばれ、本体工事費に含まれていないからだ。その他、車庫や門扉、造園なども費用は「別途」。工事費見積書をもらったら、記載金額にどこまで含まれているのかを確認しよう。本体工事費だけなのか、それとも付帯工事も含まれるのか。照明器具・空調機器などは計算に入れないことが多いので要チェック。商品化住宅では、特別仕様やオプション価格の取り扱いもチェックポイントだ。標準仕様と交換するときの表示金額は、差額精算なのか上乗せなのか、なども確かめておきたい。
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