「セキュリティに終わりはない、常に対策を強化するプロセスだ」という指摘がある。「犯罪のプロ集団に開けられないカギはない」ともいわれる。では、どうすればいいかというと、住宅全体、町全体で総合的に考えることが大切だが、手近なところから自分でできることといえば、1つのドアに複数のカギを付けることだ。ワンドア・ツーロック、あるいはスリーロックである。主錠、補助錠、それぞれがピッキングや破壊に強いカギであれば、なお良い。絶対に破られないカギはなくても、1つ破られても次がある。2つめがだめでも、3つめがある、というように開けるのに時間がかかると泥棒のほうがあきらめる可能性が高くなる。プロの泥棒はいわゆる「アタリ行為」、つまり事前に狙いをつけた家の下調べをする。厳重な防犯対策の施されている家を除外して、もっと楽なほうを選択してくれるわけだ。もちろん万全ではないが、最低限の対策である。
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