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コンクリート打ち放しのデメリット

“デザイナーズ”と冠したおしゃれなマンションの外観で多いのが「コンクリート打ち放し」。タイル貼りなどの外装仕上げを施さずに、コンクリートがむき出しのままになった外壁のこと。完成直後は美しくシャープな表情を見せているが、デメリットもある。1つは、汚れやすいこと。実は、コンクリート打ち放し自体は新しいものではなく、1920年代からヨーロッパの建築物に導入され始め、日本でも1960年代から登場している。しかし、数年もたたずにカビや埃などで黒ずみ、「やりっぱなしコンクリート」と揶揄された。単に見た目が悪いだけでなく、雨水や炭酸ガスの影響を受けやすいため、ひび割れが起き、劣化も進む。また、室内側もコンクリート打ち放し仕上げにすると、断熱性が低いため、夏暑く冬寒い住宅になってしまい、冷暖房費もかさむ。デザインはよくても、居住性や耐久性の面では必ずしも優れているとは限らない。
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