変額年金保険は、投資信託に死亡保障と年金機能がついた商品といわれる。運用先が特別勘定といわれるファンドで、成績に応じて受け取る年金が変わる。そのため変額年金を選ぶか、投資信託で直接運用するか迷う場合もある。比較するポイントは、運用コストと税金の違い。通常の投資信託の場合、毎年かかる運用コストは信託報酬に当たる年1〜2%のみ。変額年金は同様の運用コストに加えて、死亡保険金の支給に備えるために支払う「保険関係費」があり、これが年1〜2.5%かかる。つまり保険関係費が高いものは死亡保証が厚い代わりに、年金は目減りする。税金については変額保険のほうが有利だ。投資信託は分配金に対して毎年10%課税される。変額保険は運用期間中に税金はかからず、受取時に課税されるだけ。その他、変額保険では払い込み保険料が所得税の生命保険料控除の対象になるし、死亡保険金についても相続税の非課税枠がある。
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