2000年をまたぐ数年間に、リサイクルにかかわる6つの法律が新規に創設・改正され、廃棄物の削減とエネルギー消費の減量を進める環境対策が義務化された。当初はリサイクルが中心になっていたが、資源有効利用促進法(改正リサイクル法)によって、さらにリユース(再生利用)、リデュース(低減)という考え方も導入されている。リサイクルは、ゴミの減量には役立つが、再資源化・再商品化の過程でエネルギー消費が増える場合もある。古いものをそのまま使いまわすリユース、できるだけ長持ちするものをつくりゴミの発生を抑制するリデュースによって、製造に関わって使われるエネルギーを減らす試みが追加されたわけだ。住宅に置き換えると、建て替えに伴う解体時に部材の分別回収によって再利用するリサイクル、中古住宅のストックを活用するリユース、住まいの耐久性を高めて長寿命化を図ることでリデュースにつなげること、すべてが関わってくる。
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