これから建てる家、つまり、今はまだ影も形もない建物に大金を払う約束をする、それが「工事請負契約」だ。約束の根拠になるのは書類だけなのだから、記載事項の確認には慎重の上にも慎重を期したい。チェックのポイントは大まかに分けて2つ。ひとつは、建築工事を頼むのが「どんな家か」。工事内容と金額が明らかで、施主のあなたの納得のいくものかどうかということ。そのためには、まず、必要な設計図書が揃っているか、プラン、使用する設備・材料の詳細が明記され、あなたの指示通りになっているかを確認する。さらに、それを工事費見積書の数字と照合して、つじつまが合っていなくてはならない。もうひとつは、工事・支払いの進行に関すること。1・工期、2・支払い方法、3・工事が遅れた場合の違約金や引き渡しまでに生じた損害の負担、などが明記されていて、なおかつ自分に不利な条件になっていないかどうかチェックしよう。
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