「どうやって家を建てるのか」。その基本の仕組みを「工法」と呼ぶ。人の身体に例えれば骨や筋肉にあたる。建物を支える部分がどうなっているかということだ。ハウスメーカーや工務店では、それぞれ得意とする工法が違うので、家づくりをどこに頼むか、選択の際の重要な要素となる。よく「木の家を建てたい!」という人がいるが、木の家もいろいろ。いわゆる「木造」とはたいてい「在来工法」を指す。別名「木造軸組工法」ともいい、「柱と梁と筋交い」=「軸」でつくる、日本「在来」の工法だ。これに対して「床、壁、天 井」=「面」で支えるのが北米からやってきた2×4工法。さらにプレハブのなかにも、主な構造材料に木を使用した「木の家」がある。プレハブとは、部材の多くを工場でつくる「工業化住宅」のこと。各住宅メーカーがそれぞれに工夫しているので、メーカーの数だけ工法があるといっていい。使う材料などによって分類される。
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